Amazon「FBA Multi-Country Inventory」をGoogle Sheetsで自動取得・同期・分析する方法

欧州全域への販売は大きな機会ですが、在庫の所在把握が課題です。フランス、ドイツ、ポーランドなどの所在地が不明だと、予想外のVAT義務、Prime配送の遅延、高い越境配送費につながります。Multi-Country Inventoryは欧州在庫の位置を知る手がかりです。Google Sheetsへ自動取得して最新のPan-EU在庫ダッシュボードを作る方法を解説します。

Hoptedで自動化
Hopted読了目安:6分
Amazon「FBA Multi-Country Inventory」をGoogle Sheetsで自動取得・同期・分析する方法

FBA MCIをGoogle Sheetsに自動同期・取り込みする方法(Hoptedを使う)

HoptedのようなAmazonとGoogle Sheetsの連携を使えば、接続設定は一度で、以後はデータが自動で取り込まれます。

手順1.

Hoptedのブラウザー拡張機能をインストールし、Googleアカウントでログインします。

手順2.

Hoptedの接続ウィザードで、Amazon Seller CentralとGoogle Sheetsを安全に接続します。

Amazon Seller CentralのアカウントをHoptedに接続

手順3.

Google SheetsでSeller Centralの一覧から「Multi-Country Inventory Report」を選びます。

HoptedでFBA Multi-Country Inventoryを選択

手順4.

Country、Quantity for local fulfilment、Seller SKU、FNSKU、Condition type、ASIN.など必要な列を選びます。

HoptedでFBA Multi-Country Inventoryの列を選択

手順5.

MCI在庫を書き出し・更新する頻度を、毎時、毎日、またはそれより低い頻度から選びます。

HoptedでFBA Multi-Country Inventoryの自動更新を設定

手順6.

設定を保存すると、CSVを扱わずにSeller Centralの在庫をシートに書き出し、MCI記録を継続して最新に保てます。

HoptedでFBA Multi-Country Inventoryの同期を保存

Amazon Multi-Country Inventoryとは?

Amazonの欧州物流網の在庫を国別に、ほぼリアルタイムで示します。Total Availableだけの通常レポートと異なり、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポーランド、チェコのFCに実際にある数量がわかります。

配送速度と税務義務に直接関わるため、Pan-European FBAやMulti-Country Inventory(MCI)を使う出品者に重要です。

次のような疑問に答える共通の基準データになります。

  • ドイツの顧客に翌日配送するための現地在庫は十分か?

  • VAT未登録の国に、知らずに保管していないか?

  • リスクの特定:主要国以外(周辺国)にどれだけ有効な出品情報のない在庫(Stranded在庫)があり、売れないまま保管料が発生しているかを把握します。

  • 減少が速い国はどこで、次の納品をどこへ送るべきか?

  • 現地配送費ではなく、EFN(European Fulfillment Network)の越境費用を払う理由は?

シートでFBAの国別在庫を分析・追跡する方法

データが継続的に届くようになれば、入力作業から分析へ進めます。これがスプレッドシートでAmazon Seller Centralのデータを分析する強みで、Amazon用のExcelのようなテンプレート作成につながります。

すぐに作れるAmazon用シートのアイデアを3つ紹介します。

テンプレート1:VAT登録が必要な地域の監視

欧州の国で在庫を持つと、直ちにVAT登録義務が生じる場合が多いため、Amazonが新しい国へ動かしたことをすぐ知る必要があります。

作り方:

  • 行:Country

  • 値:SUM of Quantity for local fulfilment

  • 表示:棒グラフを作ります。

  • わかること:実際に在庫を持つ地域を可視化できます。PL(ポーランド)やFR(フランス)に棒が出て、そこでVAT未登録なら、対応が必要な警告です。

テンプレート2:現地在庫ダッシュボード

One-Day Delivery表示は購入を促し、現地在庫が必要です。この仕組みで、現地在庫が尽き、遅く高額な越境配送が必要な市場を強調します。

作り方:ピボットを作ります。

  • 行:Seller SKUまたはASIN

  • 列:Country

  • 値:SUM of Quantity for local fulfilment

  • 条件付き書式:値が0のセルを赤くします。

  • わかること:主力SKUのDE(ドイツ)が0なら、フランスや英国に十分な在庫があっても、最大市場でPrimeの優位性を失っているとわかります。

テンプレート3:Pan-EU在庫配分の計算

補充計画に使います。

作り方:

  • 列A:Country

  • 列B:Total Stock (Sum from Report)

  • 列C:Target Split %(例:DE=40%、UK=30%、FR=15%、IT=10%、ES=5%)

  • 列D:Target Stock = (Total EU Stock * Target %)

  • 列E:Variance = (Column B - Column D)

  • わかること:フランスで500個過剰、ドイツで1,000個不足などを計算し、次の納品を適切なFCに送って配分を整えられます。

このレポートでできる主な業務

  • EFN費用削減:越境配送されるSKUを特定し、現地在庫を送って手数料を減らします。

  • VAT遵守の確認:その法域に初めて在庫が現れた日時を税務当局に示します。

  • 在庫照合:欧州の台帳残高と各国の実在庫を照合します。

  • Brexit対応:英国とEUの在庫を明確に分け、税関の境界を管理します。

Amazon Multi-Country Inventoryに関する質問

Q:通常のFBA Inventoryとの違いは?通常は保有量、つまり何を持つかを、Multi-Countryはどこにあるかを示します。前者は集計、後者は地域別の内訳です。

Q:輸送中も表示されますか?いいえ。FCに現在ある受領済み在庫です。納品・移動中にはInventory Ledgerを使います。

Q:許可しない国に在庫がある理由は?Pan-EU FBAではAmazonが需要に応じて移動します。保管を無効にした国に在庫があれば、VAT義務が残る場合があるため、Seller CentralのFulfillment by Amazon設定をすぐ確認してください。

Q:更新頻度は?要求時点のほぼリアルタイムの状態を示します。ただしAmazon内の移動には数日かかる場合があります。日次同期は正確性と推移把握を両立できます。

Q:税務申告に使えますか?会計担当者がVAT申告用の国別月末在庫を確認するためによく使います。Google Sheetsに同期すれば、毎月末の写しを自動保存できます。

Q:ドイツ、英国、フランスなどの保管を確認するには?シートへ書き出し、現地在庫数量の列を確認します。自動更新を設定するのが簡単です。上のガイドをご覧ください。

Q:他のAmazon出品者向けソフトとの違いは?多くのツールでは、そのツールの固定された画面や既成レポートに仕事を合わせます。Hoptedは逆で、いつものスプレッドシート内で直接動く柔軟なデータ自動化の仕組みです。新しいシステムを覚える代わりに、売上、在庫、注文など、散らばるAmazonデータを手元に集めます。固定ツールが指定したものではなく、自由に設計したレポートや自動化を、自分が必要とする内容で作れます。

Amazon Seller Centralレポートの参考資料

参照元について:この欄のリンクは、提供されているAmazon Seller Centralのレポートとヘルプ資料を参照します。

実行時点のAmazon FC在庫を、ほぼリアルタイムで示します。

北米(NA)または欧州地域全体のFCの数量、コンディション、所在地を提供します。Seller Centralでのオンライン表示はありません。

商品はいつでも購入されるため、在庫レポートは一時点の状態で、要求直後にも古くなる場合があります。国別の注文・在庫レポートを自社の記録と比較して照合してください。

在庫がある販売可能商品だけを表示し、在庫切れや販売不可商品は含みません。

Amazon FBA Multi-Country Inventoryレポートのプレビュー