(更新日:) Amazonでの販売

Amazonブランドストアの作り方:売上につながるストアフロント設計

Vlad Rudenko読了目安:7分
Amazonブランドストアの構築

ブランドストア(Brand Store)は、Amazon上で自社製品を一堂に集める拠点となります。商品ラインナップを説明し、各アイテムの組み合わせを提案し、ブランドのストーリーを伝える場所です。コードを書く必要はなく、テンプレートとコンテンツタイルを使って直感的に作成できます。

ストアの作成と維持管理は無料です。ただし、商品の販売、写真撮影、広告出稿までが無料になるわけではありません。本ガイドでは米国出品者向けのルートを解説しています。販売しているAmazonストアの提供状況とアカウント要件を確認してください。

Amazonブランドストアを作成できる対象者

Amazonの最新のストア利用資格要件では、健全な大口出品者アカウントまたはベンダーアカウントが必要です。出品者の場合、自社ブランドがAmazonブランド登録に登録されており、適切な販売権限(ブランド代表者など)が割り当てられている必要があります。承認済みブランドであっても、出品用アカウントの紐付けが正しくないとアクセス問題が発生することがあります。

Amazonブランド登録には、認定知的財産庁で有効な登録商標、または対象となる出願中の商標が必要です。商標権者が申請を行い、商品またはパッケージにブランド名が恒久的に貼付されている必要があります。商標を保有しているだけでは登録は完了しません。

米国の出品者設定にはAmazon Adsアカウントも含まれます。Amazonのブランドストアの概要にある通り、ストアを作成するために広告を出稿する義務はありません。代理店が対象ブランドのストアを代行管理することも可能です。米国のプロフェッショナル出品プランは現在$39.99 per month, plus selling fees。この事業コストと、無料のストア作成ツールは区別して捉えましょう。

これはブランドストアであり、Amazonインフルエンサーのストアフロントとは異なります。前者はブランド自体の商品を紹介するものであり、後者は認定クリエイターが複数ブランドの商品をおすすめして対象購入から成果報酬を得るためのものです。また出品者プロファイルも別のページですので、必ずブランドストア作成ツールで作業を進めてください。

ブランドストアでできること:

  • 自社ブランド専用のAmazon短縮URLを使用できる。

  • 商品カテゴリー、コレクション、多様な顧客ニーズに応じた個別ページを作成できる。

  • Amazonのレイアウトを使って画像、動画、テキスト、商品を自由に配置できる。

  • 関連性の高いページに購入者を誘導し、訪問後の成果を測定できる。

購入者は、商品詳細ページのブランドリンク、Amazonの検索結果、広告、自社が外部で共有したリンクなどを通じてストアを見つけます。これらの経路は発見の機会を生み出しますが、アクセス数や特定の検索順位を保証するものではありません。

ブランドストアが自社ブランドにもたらす価値

最大のメリットは、見せ方を自社でコントロールできる点です。購入者に個別の商品詳細ページを自力で探させるのではなく、日常使いの商品から専門的なモデルへ、そして選び方の解説へと、分かりやすく案内することができます。

これはマーチャンダイジング(販売促進)であり、偽造品の取り締まりではありません。ストアを作成しても、ASINの独占販売権が得られるわけでも、競合オファーが排除されるわけでもありません。米国の知的財産権ポリシーでは、知的財産権の申し立てと、独占販売契約や最低広告価格(MAP)契約を明確に区別しており、後者はAmazonのポリシー執行の対象外です。

他の出品者の商品が偽造品であったり商品詳細ページと一致しなかったりする場合は、該当するオファーと証拠を個別に調査してください。それらの申告手順については、弊社のAmazon出品情報の乗っ取り対策ガイドで解説しています。ストアでどのおすすめ商品やブランドストーリーを訴求するかという作業と、権利侵害への対応は切り離して進めましょう。

Amazonブランドストアフロントの作成手順

Amazonの最新の設定ガイドには2つのルートが示されています。セラーセントラルの場合は「ストア → ストアの管理」を開き、必要に応じてAmazon Adsにログインします。広告コンソールからは「ブランドコンテンツ → ブランドストア → ブランドストアの作成」を選択します。コンテンツを追加する前に、正しいブランドとマーケットプレイスが選択されているか確認してください。

最初はコンパクトで実用的なバージョンを目指しましょう。ホームページと各サブページの目的、掲載すべき商品、購入者が選ぶのに役立つ写真や説明文を整理します。内容の薄いページが並んだ長いメニューよりも、厳選されたわかりやすい構成の方が購入者にとって有益です。

購入者に表示されるブランド名を入力し、鮮明なロゴをアップロードします。最新のクリエイティブ仕様では、最低400 × 400ピクセルのロゴが義務付けられています。設定にはヘッダーにロゴを表示するオプションも含まれます。表示領域が限られるモバイルプレビューでもロゴが明瞭に見えるか確認してください。

ページ説明文(メタディスクリプション)の追加

ページ内容を正確に要約した簡潔なメタディスクリプションを入力します。ブランドをまだ知らない購入者の視点に立ち、このページで何が見つかり、なぜ役立つのかを考えます。すべての商品キーワードを1文に詰め込むような書き方は避けてください。

メタディスクリプションは検索エンジンにページ内容を伝えるためのものです。検索結果に表示される文言を完全に保証するものではありません。ページ上に実際に表示される見出しやコンテンツ自体を、それ単体で役立つものにしておくことが重要です。

Amazonストアフロントのデザイン設計

既成のテンプレートを選択するか白紙の状態から開始し、ページの目的に応じてタイルを配置します。Amazonは複数ページの階層構造をサポートしており、ページマネージャー → ページの追加から構造を拡張できます。ページごとに名称と説明を入力し、テンプレートを選択します。

カテゴリーページはラインナップの比較に役立ちます。個別商品に焦点を当てたページなら主力商品の詳細な使い方を説明できます。季節限定ページなら時期に合わせたおすすめ商品をまとめられます。すべての商品に同じレイアウトを押し付ける必要はありません。商品によって必要な説明の深さは異なります。

コンテンツの追加

必要な仕様説明にはテキストを、使用イメージを伝えるには画像を、直感的な実演を見せるには動画を活用します。商品グリッド、商品コレクション、購入可能な画像(Shoppable Images)、自動商品ウィジェットなど、カタログの見せ方には多彩な選択肢があります。なおストアに追加するには、あらかじめ商品がAmazonに出品されている必要があります。

タイルのサイズは選択したタイプによって異なります。ギャラリー、商品グリッド、動画では選択できるサイズが異なります。使用するタイルに応じた最新のタイルおよび画像仕様に従ってください。

デスクトップとモバイルの両方で全体の動線をプレビュー確認します。すべてのナビゲーション項目と商品リンクをクリックし、画像のトリミングや文字の読みやすさを確認し、意図した商品が正しく表示されているか検証します。ストア作成ツールからリンクされている最新のコンテンツ要件を確認したうえで、公開用に送信をクリックしてください。

ストアの公開前にはAmazonによる審査(モデレーション)が行われます。最新の審査ガイドラインによれば、審査は通常24時間以内に完了しますが、最大3営業日かかる場合があります。審査中はストアの編集ができません。特にセールやホリデーの前には修正の余地を見込んで余裕を持ちましょう。完成したドラフトがそのまま公開日になるわけではありません。

ストアに集客し実績を測定する

発信するメッセージに合わせてランディングページを選定してください。特定の商品シリーズに関するキャンペーンなら、ホームページで再検索させるのではなく、そのシリーズのページへ直接誘導すべきです。スポンサーブランド広告はストアや関連サブページにリンクできます。また自社サイト、SNS投稿、マーケティングメールからストアへのリンクを共有することも可能です。

ホリデー向けの外部メルマガ施策などでは、専用のソースタグを作成してレポート上で成果を切り分けましょう。Amazonのソースタグ設定手順に作成方法が記載されています:

  1. 「ストア」を開き、該当ストアのインサイトを表示を選択します。

  2. ソースタグの作成を選択し、遷移先となるリンク先ページを指定します。

  3. わかりやすいタグ名を入力し、リンクをコピーをクリックします。

  4. 生成されたリンクを該当する外部キャンペーンに設定し、配信前に動作テストを行います。

タグには?channel=tag-nameパラメータが付与されます。既存のURLパラメータを誤って壊さないよう、必ず生成ツールを使用してください。なおAmazonは、これらのタグがnot supported with Sponsored Brands campaignsと明記しています。外部タグ付きキャンペーンとAmazonのスポンサーブランド広告のレポートは切り離して管理してください。

メール配信には、適切な同意を得た自社の読者リストを使用してください。Amazonの注文データは、購入者を販促用メーリングリストに追加する許可を意味するものではありません。その違いについては、弊社の独自のメールリスト構築ガイドを参照してください。

最新のストア指標ガイドでは、トラフィックをスポンサーブランド広告、商品詳細ページのブランドリンクなどによるAmazonオーガニックトラフィック、作成したタグ、およびその他のソースに分類しています。タグのないすべての訪問について、流入元のキャンペーンが正確に特定できると思い込んではなりません。

ストア経由の売上はアトリビューションによる推定値であり、利益計算そのものではありません。Amazonは売上指標を「ストア訪問者が最終訪問から14日以内に購入した推定売上」と定義しています。キャンペーンが有益であったかを判断するには、広告費用、商品利益率、手数料、返品、そしてアトリビューションの限界を勘案して評価してください。アトリビューション売上の数字が大きいからといって、それだけでキャンペーンによる純増売上とは断定できません。

ストアインサイトを活用すると、ページやトラフィック流入元ごとの比較が可能です。閲覧数や日次訪問数は翌日に反映され、貢献注文数や売上は2日後に確認できるようになります。小規模なタグ付き流入元は「その他のタグ」にまとめられることがあるため、十分な期間とトラフィックを確保してから分析結論を出しましょう。

実用的なストアを構築し改善を重ねる

購入者が商品ラインナップを理解したり、実際の使用シーンを確認したり、ブランドの理念を知る必要がある場合、ブランドストアは非常に価値のある投資となります。商品への明確な動線設計から始め、入念にチェックし、適切なターゲット層をそこへ誘導しましょう。

そして結果を検証します。離脱が多いページを改善し、商品構成の変更に合わせてラインナップを更新し、可能な限り一度にひとつの変更をテストします。継続的な改善の手間はかかりますが、それこそが無料ツールが自動ではやってくれない仕事です。検索1ページ目への掲載もストアの開設も、それだけで自動的な売上増を保証するものではありません。

Bindwiseで公開された記事を基に、Vlad RudenkoとHopted編集チームがHopted向けに確認・改訂しました。