(更新日:) Amazonでの販売

2026年版 Amazon出品者の各種手数料と総コスト

Annika Helendi読了目安 7分
Amazon出品者の手数料と事業運営コスト

売れる商品を持つことは素晴らしい第一歩です。しかしより難しい問題は、販売手数料、配送費、そして返品にかかるコストを支払った後に、手元にいくら利益が残るかです。

本ガイドでは米国Amazonストア(Amazon.com、米ドル建て)を対象に解説します。販売関連の手数料、出品プラン、配送料、FBA、その他のコストを順を追って確認し、商品ごとの適正な収支計画を組み立てていきましょう。

料金と規約は2026年10月16日に確認されたものです。計画中の商品、出荷方法、納品期日に応じたAmazonのリンク先料金表をご参照ください。

Amazon出品者の主な手数料

Amazonは標準的な販売費用を出品プラン料金と販売手数料(Referral fees)に分類しています。フルフィルメント by Amazon(FBA)は独自の費用体系を持つ任意のオプションサービスです。もちろん注文を自社で出荷することも可能です。Amazonの最新の米国料金体系およびオプションサービスをご覧ください。

計画を立てる際は、各コストに専用の項目を設けましょう:

  • 販売費用:出品プラン月額料金、販売手数料、および該当する成約料。

  • 配送費用:FBA手数料、または自社で保管・梱包・出荷する場合の配送実費。

  • 在庫費用:仕入れ原価、商品準備費用、納品輸送費、保管料。

  • 注文に付随する諸費用:返金手数料、出稿する広告費、ソフトウェア利用料、自社の一般管理費。

これは予算管理のためのチェックリストであり、すべての出品者が全項目を支払うわけではありません。ひとつのコストは1箇所に計上してください。FBAフルフィルメント費用を二重に計上すると、せっかくのスプレッドシートが台無しになってしまいます。

まずは商品が売れた際に発生する手数料から確認します。商品の手数料カテゴリーが重要であり、購入者が商品詳細ページで目にするカテゴリーとは異なる場合があります。

販売手数料(Referral fees)

販売手数料は、配送料やギフト包装料を含む総販売価格に基づいて計算されます。すべての商品に一律の料率が適用されるわけではありません。たとえば米国の料金表では、ホーム&キッチンは15%、家電・エレクトロニクスは8%となっており、他のカテゴリーには異なる料率や価格帯別の段階料率が設定されています。実際の商品についてカテゴリー別手数料一覧を確認してください。

最低販売手数料

最低販売手数料が設定されている場合は、計算された販売手数料と最低額のいずれか大きい方を支払います(合算するわけではありません)。たとえばホーム&キッチンカテゴリーの最低販売手数料は$0.30です。最低額が設定されていないカテゴリーもあります。

配送料やギフト包装料のない$30のホーム&キッチン商品の販売では、販売手数料は$4.50($30 × 15%)となります。これは販売手数料のみの金額ですので、採算が取れるかどうか判断する前に他の費用も確認しましょう。

成約料(Closing fees)

米国における成約料は、本、DVD、ミュージック、ソフトウェア&PC/テレビゲーム、ゲーム機、ゲームアクセサリの販売に対して1点あたり$1.80です。これは他の適用手数料に加算されます。Amazonではこれを可変成約料とも呼び、小口出品プランの1点あたりの基本成約料とは別個のものです。成約料の料金表を参照してください。

返金に伴う手数料

購入者への返金を行っても、すべてのコストが返金されるわけではありません。メディア商品以外の全額返金の場合、Amazonは$5または販売手数料の20%のいずれか少ない方を返金手数料(返金管理手数料)として差し引きます。この上限額は、同一行に複数個が含まれる場合を含め、個々の注文明細行ごとに適用されます。

本、音楽、ビデオ、DVDの返金には異なるルールが適用され、一部返金には個別の計算が必要です。小口出品プランの1点あたり手数料($0.99)は返還されません。すべての返金に非メディア商品のルールを一律に適用するのではなく、Amazonの返金管理手数料ポリシーを確認してください。

自社の収支計算においては、出品者が負担する返送送料、受取手数料、再販不能となった在庫のロスも考慮に入れてください。金銭の返金と商品の物理的な返品は、別々に照合すべき事象として扱いましょう。

出品用アカウントの登録手数料

Amazonには小口出品プラン(Individual)と大口出品プラン(Professional)の2種類があります。どちらのプランでも販売時の所定の手数料は発生し、プランの選択によって販売手数料が免除されるわけではありません。米国の最新プラン料金はAmazonの出品FAQに記載されています。

小口出品プラン

小口出品プランでは月額登録料はかかりませんが、商品が1点売れるごとに$0.99が課金されます。これは商品を出品したことに対する課金ではなく、販売が成立した際にかかる手数料です。

Amazonは月間の販売数が40点未満と見込まれる場合、このプランの検討を推奨しています。これはプラン選定の目安であり、40点を超えて販売できないという制限ではありません。予想される販売量における手数料を比較して選びましょう。

大口出品プラン

大口出品プランは月額$39.99(プラス所定の販売手数料)で利用でき、小口出品プランのような1点あたり$0.99の基本手数料はかかりません。一括出品ツールや各種レポート機能も選択の大きな決め手になります。商品やプログラムの要件を満たせば、どちらのプランでもFBAを利用できます。特定の機能に依存する前に出品プランの比較を確認してください。

配送料金と配送料クレジット

自社で注文を出荷する場合は、運送業者、梱包材、保管、出荷作業の費用を計上してください。Amazonはこの配送形態を出品者出荷(FBM)と呼んでいます。購入者から受け取った配送料金があるからといって、実際の配送コストがすべてカバーされている証明にはなりません。

小口出品者向けの配送料クレジット

小口出品者の場合、配送料金はAmazonが一律に設定し、出品者出荷の注文に対して購入者に請求された金額が出品者に配送料クレジットとして支払われます。そのクレジットが実際の配送料を下回っている場合でも、注文を出荷しなければなりません。小口出品者の配送料金設定の該当する表を確認してください。

実際の梱包済み貨物と運送業者の見積もりを比較してクレジット額を検証してください。該当する商品と配送サービスに適したクレジット額を参照しましょう。

Amazon FBA手数料

フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用すると、Amazonが在庫を保管し、ピッキング、梱包、配送、カスタマーサービス、返品対応を代行します。出荷手数料(配送代行手数料)と月間保管手数料は別個の費用項目です。保管手数料は、在庫が占有する1日あたりの平均立方フィートに基づいて算出されます。AmazonのFBA概要でサービスと費用の種類を確認してください。

配送代行手数料の見積もりには、2026年米国FBA料金表の該当する価格帯、商品タイプ、サイズ区分、出荷重量を使用します。アパレルや危険物には個別の料金表があります。料金表の適用期間が注文の発送予定時期と合致しているか確認してください。

本稿更新時点において、すでにピーク時料金が適用されています:ホリデー期間は2026年10月15日から2027年1月14日までです。また2026年4月17日より米国FBAで導入された3.5%の燃料・物流サーチャージは、ピーク時の配送代行手数料にも適用されます。これは商品の販売価格ではなく、配送代行手数料に対して3.5%が加算される仕組みです。詳細はAmazonのホリデー手数料に関するお知らせをご覧ください。

サービスや条件に応じて、納品時の在庫配置手数料(インバウンド配置サービス手数料)、長期保管手数料(在庫保管超過手数料)、返品処理手数料、在庫の返送・所有権放棄手数料が発生することもあります。返品対応をAmazonに委託しているからといって、返品関連のすべての費用が標準配送代行手数料に含まれているわけではありません。

Amazon出品者にかかるその他のコスト

細かな費用項目にも注意を払う必要があります。特定の商品や大規模なカタログでのみ発生するコストもあります。

  • 商品準備とラベル貼付:Amazonは2026年1月1日をもって米国FBAでの商品準備代行およびラベル貼付代行サービスを終了しました(同日より前に作成された納品手続きの移行措置を除く)。必要な作業は自社で行うか、サプライヤーや外部サービス業者に手配し、費用を予算に組み込んでください。FBA商品準備サービスに関する通知を確認しましょう。

  • 大量出品手数料:マーケットプレイスごとに最初の150万SKUまでは免除されます。その上限を超えると、毎月5日から末日までの間に記録された有効SKUの最大数に基づき、対象SKUあたり月額$0.001の米国手数料が発生します。Amazonの大量出品手数料を参照してください。

  • オプションプログラム:広告や選択したその他のサービスも予算に計上する必要があります。登録する前にAmazonのオプション費用ガイドを確認してください。

Amazon外部で発生するコストも網羅しましょう。サプライヤーの請求書、運賃、該当する場合の輸入関税、検品費用、外部倉庫の保管料、スタッフの人件費、ソフトウェア費用を実際の見積書や台帳から計上します。これらは自社の事業固有の経費であり、Amazonの手数料見積もりツールがすべてを網羅してくれるわけではありません。

価格を設定する前にすべてのコストを把握する

まずは代表的な数点の商品から始めましょう。予定している販売価格と配送料収入を記録し、そこから該当するAmazon手数料、仕入れ原価、その他の諸費用を差し引きます。返品引当金と月々の固定費の按分も忘れずに計上してください。差し引いた項目に応じて算出結果を正しく定義しましょう。固定費控除前の限界利益は、最終的な純利益ではありません。

Amazonの料金見積もりガイドでは、料金シミュレーター(Revenue Calculator)を使ってFBAと自社出荷を比較し、手数料プレビューレポートを取得する方法が解説されています。実際の商品データと想定コストを入力してください。見積もりの横に見積もり日と対象期間を記録し、注文が出荷された後にAmazonが実際に請求した金額と照合しましょう。

スプレッドシートを活用した管理については、Googleスプレッドシートで手数料見積もりを扱う弊社のFBA手数料プレビューガイドをご覧ください。プレビューを完全な損益計算書と誤解せず、仕入れコストや事業運営費を常に並べて管理してください。

細かな確認作業ではありますが、価格、パッケージ、出荷方法、料金期間が変更されるたびに繰り返し検証しましょう。そうすることで、「売れさえすれば利益が出る」と思い込むことなく、確かな根拠に基づいて出品判断を下せるようになります。

Annika HelendiがBindwiseで執筆した記事を基に、Hopted編集チームがHopted向けに確認・改訂しました。